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対戦カード:パチュリー(腹減ってる)Vs幽々子とルーミア 対戦方法:美しい氷の彫像を製作していただく なおこの氷はレモン味です 映姫「さて、今夜も始まります。東方ファイト、ジャッジの四季映姫です」 文「さてはて。司会の射命丸です」 映姫「今日の対戦カードはパチュリーさんと幻想郷最狂コンビのお二人ですね」 文「ついにタッグ組んじゃいましたか、あの二人・・・!」 パチュリー「・・・おなかすいたわ」 幽々子「・・・」 ルーミア「わはー」 映姫「ルールの説明です。この氷を使って美しい彫像を作ってください」 文「もちろん純粋な氷を使用しています。絶対食べないでください」 パチェ・ルーミア・幽々子「・・・」 文「では、スタートです!」 ルーミア「・・・クンクン。レモンの匂いがする」 幽々子「あら?」 ルーミア「ペロッ。レモンの味がするよ!」 幽々子「本当に?ペロッ。あら、本当にレモンの味だわ」 ルーミア・幽々子「・・・いただきまーす!」 ガリゴリガリゴリ ゴリガリゴリゴリ 文「あややややや!?あれほど言ったのに食べちゃってますよあの二人!」 映姫「・・・ビキビキ」 文「お二人とも!やめてください!」 ルーミア・幽々子「 だ が 断 る 」 文「ちょwww」 パチュリー「・・・」←作業中 映姫「はい、ルーミア・幽々子が氷を食べつくしてしまったのでパチュリーさんの勝ちです」 パチュリー「・・・できたわっ!」 文「これはこれは・・・美しい魔理沙さんの彫像ですねぇ」 パチュリー「愛に不可能はないのよ!」 映姫「それでは、今回のファイトはこれにて閉幕!」 結果:ルーミア・幽々子が氷を食べつくしてしまったので(空腹に耐えて氷の魔理沙の彫像を作った)パチュリーの勝ち
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何かと因縁のある魔法使い二人がアイドル対決で激突! このニュースは瞬く間に幻想郷を駆け巡り、対決の当日には人妖を問わず人間の里に用意された特設ステージへと大勢の観衆が殺到した。 当然だが、そんな大勢が収容できるほど会場は広くないため、観戦チケットを入手できなかった者は『ゆかりんのスキマ中継』によって勝負の行方を見守ることとなった。 今回の対決には両者ともに何かの秘策を用意しているようだが、それが何なのかは誰にも明かされていない。 厳正なる抽選の結果、先に歌うこととなったパチュリーが入場してきた途端、会場は騒然となった。 「はぁ~ぃ、みんなぁ~。大腸菌摂ってるぅ~?」 黒いゴスロリ服に身を包み、さらに黒い翼まで付けたパチュリーの声が会場に響き渡る。 「今日はぁ~、みんなに聴いてもらいたい歌があるのぉ~。ダンスも一生懸命練習したからみんな私を応援してねぇ~」 観衆は皆、普段のイメージからあまりにもかけ離れたパチュリーの様子に言葉を失った。 静寂の中、ミュージックがスタートしてパチュリーがダンスとともに歌い出す。 「や ら な い か ?」(参考資料 = ttp //www.youtube.com/watch?v=qgiOKM9O3sM) ステージの上、ノリノリで歌って踊るパチュリーを見たら、普段は喘息に苦んでいるなどと誰が信じられようか。 だが、そのように瑣末なことはどうでもいい……そう思わせるだけの何かを今のパチュリーは全身から発している。 歌い終わったパチュリーが満面の笑顔で観客席に手を振る。やはり無理のある運動をしたためか顔を紫色に染めて。 しかし、拍手は起こらなかった。 観衆は皆、あまりに想定外の出来事だったために状況を把握できない……いや、思考そのものが停止してしまったのだ。 不穏な雰囲気の中、続く魔理沙の出番となった。 いつもの服にいつもの帽子。普段と変わらぬ魔理沙がそこには……いなかった。 表情は緩み、虚ろな目で虚空を見つめている。 「うぅぉう~。中毒になっちまったぜぇ~……。お前らぁ~! いぃから私の歌を聴けぇ~!!」 別世界の音とすら思えるミュージックが響き、魔理沙が歌い出す。 ―― 誠に申し訳ありませんが、大人の都合によって番組を放送することができません ―― 映像が復帰したとき、ステージの上に魔理沙の姿はなかった……。 結果:キノコ中毒から脱却していない魔理沙が、永琳によってドクターストップ&強制入院させられたため、パチュリーの勝利。 コスプレ ダンス パチュリー 体調変化 性格変化 芸 音楽 魔理沙
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パチェ部隊へようこそ! レベル制限は500↑、アイコンがパチュリー、中国、魔理沙、霊夢、咲夜の人は制限なし!(実話 ,.へ ___,.へ __,,. --─ ──`<.,,/ ト、 ,. " ` く ト. ∧ / ゝ____,.へ--、へr-、ノ i、 ! | /! V i__,.へ!_,./-- ─ -- -<ヽi__/ Y | /」 __i. r へ,.イ / ハ ハ i `ヽ7、.| .|/ ∠__,.ヘ `Y´ / / ノ__,/,.ィ レ 、!__ハ i i iヘ| | > /iヽ. i イハ ハ rr=-, r=;ァ !_!ィヘ.| .| !/ !., | V | "  ̄  ̄" ハ ハノ.| |> ∧ `ヽ、ノ 〈 ハ. ー=- .从ヽレi. | V /!〈rヘハ!|>,、 _____, ,.イハ ハ〉 レ |/ / レ / Vヽ !/ <攻略もやっているので見ていらしてね まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
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スキル名 使い手 習得レベル 説明 備考 不浄の鎧 N天魔 25 相手のスペルが急所に当りません。 D天魔 ティンクルスター がぶりあす 恐るべき井戸の怪 TキスメDキスメ 幸運の黄金ナマズ 大ナマズ 50 祀られる風の人間 H早苗T早苗D早苗JK早苗 25 動かない大図書館 NパチュリーAパチュリーDパチュリーTパチュリー ドール・オブ・ミザリー A夢子H夢子 50 夢見る戦車娘 D里香 25 宵闇の妖怪 Tルーミア 50 美しき緋の衣 A衣玖H衣玖D衣玖 50
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理のみ ちびアリス / ちびえいき / ちびけいね / ちびすみれこ / ちびパチェ / ちびひじり / ちびマイ / ちびユキ / ちびゆめみ / ちびりかこ / ちびれいせん 無 H映姫 / らてぃおす 炎 Nアリス / Aパチュリー / Sユキ 水 ADアリス / Hちゆり / Sパチュリー 雷 Tエレン / T魔理沙 / S魔梨沙 樹 T小鈴 / Nパチュリー / Pパチュリー / T夢美 氷 Tマイ 闘 Tアリス / A映姫 / H聖 毒 T永琳 / T鈴仙 地 N慧音 / ADてゐ / Dパチュリー 風 H朱鷺子 / Aはたて / Sはたて / N理香子 虫 T聖 岩 A鈴仙 / Nレイセン / 蓮子 霊 A菫子 / T幽々子 / Hレイラ 神 T映姫 / N聖 闇 Bアリス / S小悪魔 / Dドレミー / メリー 鋼 Hアリス / D慧音 / S菫子 / A理香子 / N鈴仙 / AD鈴仙 然 Hありす / えーふぃ / A聖
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魔理沙?「さあ、今度こそ大人の色香ってのを教えてあげるわ……ぜ!」 小町「それはいいとして動かない大図書館の方はどうしたんだかねぇ」 小悪魔「こんにちはー。あれ、パチュリー様まだ見えてませんか?」 小町「うん?あんたが連れてくるんじゃなかったのかい?」 小悪魔「はあ。先程そっちの魔女さんが見えて、 『パチュリーはもらっていくぜ!』と言って連れて行かれましたが」 小町「……バカもーん!そいつが魔理沙だ!」 魔梨沙「あら、バレちゃったわね」 小町「衣装変更の指定が裏目に出るとは……」 小悪魔「でも良かったんじゃないですか、どうせセルフそこまでよで即中止でしょうし」 小町「まあねー」 魔理沙「ふー、危なかったな、パチュリー。寒くないか?(にこっ)」 パチェ「うぅん、全然平気よ!ありがとう魔理沙!(きらきら)」 魔理沙「そうか、それはよかった(私もこんな格好で色っぽい仕草なんてしたくないしな……)」 パチェ「(嗚呼、やっぱり魔理沙ったら素敵過ぎるわ!)」 結果:パチュリーの『そこまでよ!』な危機を救った魔理沙に パチュリーが(男性的な意味で)色気を感じ、なし崩しに魔理沙の勝ち。 なお、バスローブ一枚で魔理沙と夜空のランデブーをしたぱっちぇさんは 翌日の文々。新聞トップを飾り各所が騒ぐのだがそれはまた別の話。 アピール コスプレ パチュリー 誘惑 魔梨沙 魔理沙
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《火符「アグニシャイン」》 No.210 Spell <第三弾> GRAZE(2)/NODE(4)/COST(1) 術者:パチュリー・ノーレッジ 【幻想生物】 維持コスト(1) (自動γ): 〔このキャラクター〕が相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合、あなたは〔キャラクター以外の相手の場のカード1枚〕を選んで破棄する。 攻撃力(4)/耐久力(4) 四大精霊のうち、炎を司る精霊であるアグニの化身を使役する。 Illustration:Dai コメント パチュリー・ノーレッジのスペルカード。 このカードの効果で破棄出来るのは、 セットされている装備。 セットされている呪符。 セットされているカード(壱符パチュリー参照)。 セットされている世界呪符。 セットされている装備/場 ノードは当然、場のカードではないので破棄出来ない。 また、自分の場のカードは破棄出来ない。 幻想生物としては標準的な戦闘力に加えて、コスト無しでセットカードを種類を問わずに破棄出来る、と言えば聞こえは良いが、セットカードを破棄する為には攻撃を直接プレイヤーに通さなければならないというのがネック。 戦術も所持せず特に高い戦闘力を持つわけでもないこのカードで、攻撃を通したいタイミングで通すのは至難の業となる。よって破棄能力はあくまで付加効果として見るべきだろう。 世界呪符や装備/場を直接破棄出来る数少ないカードの一つだが、例えば霧符『ガシングガーデン』、奇跡『神の風』、神祭『エクスパンデッド・オンバシラ』等、攻撃そのものを封じる世界呪符には手も足も出ないのは言うまでも無い。 また自分の場の秘術『グレイソーマタージ』や人魂灯等のロックカードを破棄出来ない事を考えても、解呪や破壊の目の代用としてはあまりに心許なさ過ぎると言わざるを得ないだろう。 逆に、楼観剣や神術『吸血鬼幻想』等の強化系カードや、冥符『紅色の冥界』や花符『幻想郷の開花』等のロック以外で放置しておくと危険な世界呪符を破棄する事に関しては高い効果を上げる事が出来るだろう。 関連 第三弾 Based Starter パチュリー・ノーレッジ/1弾 パチュリー・ノーレッジ/9弾 パチュリー・ノーレッジ/12弾 パチュリー・ノーレッジ/14弾 符ノ壱“パチュリー・ノーレッジ” 符ノ弐“パチュリー・ノーレッジ” 知略の幻術チーム 真紅の魔神チーム 火金符『セントエルモピラー』 木&火符『フォレストブレイズ』
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パルスィ「ああ…私の心はまだ満たされない…満たされるのはいつでぇぇすぅかぁー!?」 パチュリー「な、なんなのよ…これは…」 レミリア「妙にハイテンションで怖いわよ…」 ???「少々薬が効きすぎたわね…」 レミリア「…ハッ!まさか永遠亭の…あれ、あんたは…?」 サリエル「永琳と思った?私だよ!…これでも医療には精通してるのよ?」 レミリア「…そうなの、パチェ?」 パチュリー「一説にはそう言われているらしいわ…それで彼女に何を飲ませたの?」 サリエル「彼女のネガティブ気味を解消させようとして媚薬を飲ませたら効果が強すぎてね…」 パチュリー「…その薬の材料は何?」 サリエル「えっとアザラシ、オットセイのアレやウシ、ヒツジの○○にマンドラゴラを煎じた物とイモリとヒキガエルの干物にそれから…」 レミリア「あ、もういいわ…それでどういう効果なのよ!」 サリエル「いかなる事でも恍惚になれる不思議な薬。例え焼かれようとも八つ裂きにされようとも悦びしか感じないわ?」 レミパチェ(どう考えてもやばい薬です、本当にry) サリエル「本来は大型デーモン用の薬なのよねー試しにやってみた結果が“アレ”」 レミリア「尚更駄目じゃないか!!」 パチュリー「もういいわ…今回はお菓子を集めた数で競うからそろそろ行かないと…」 レミリア「パチェは魔女コスね、元々魔女だけど…私は魔女の相方に相応しく…」 サリエル「ああ、エセ英国紳士ね」 レミリア「違うわよ!ドラキュラよ!!」 パルスィ「ああ…この疎外感…焦らされている…ああ、堪らない…」 魔女とエセ英国紳士…じゃなくドラキュラ対擁護しようがない変態の対決が始まった! パルスィ「お菓子…お菓子といえば…人里ですねえ、ふふふふ…」 里人A「ん、どちらさまですか?」 パルスィ「トォリックゥ!オアァ!トリイイイイイイイイイイイイトォ!!!お菓子を下さいなああああ!!!!」 里人A「ひいいいい!!わかった、わかったから早く行ってくれ!!」 パルスィ「おお…こんなに…んん!我慢よ、我慢しなきゃ…歓喜で絶頂に逝く所でした…」 注:こう見えても最後の一線は我慢してます パルスィ「もっと、もっとよ…満たされるまでに…お菓子下さいいいいい!!!」 里人B「ぎゃあー!化け物だー!」 里人C「誰か、助けてくれー!」 人里は興奮と恐怖の絶叫に包まれた… ~魔理沙宅~ 魔理沙「お菓子をくれたのに…本まで持っていくことないだろ!私を縛ってまで!!」 パチュリー「元 々 私 の よ ?」 レミリア「文 句 が あ る な ら 相 手 す る わ よ ?」 魔理沙「えっと…いや、なんでもないです、はい…どうぞ、ご自由に…orz」 ~紅魔館~ パチュリー「むきゅむきゅー」 レミリア「うーうー☆」 咲夜「こう言われたら出すだけ出すしかないですかー!」 小悪魔「今月の給金全て分のお菓子だー!」 美鈴(二人共…きっとは後悔はしないんですよね…うん) ~そして人里~ レミリア「守矢神社に永遠亭に白玉楼…色々貰ったわね、パチェ!…霊夢のとこは饅頭3個だったけど…」 パチュリー「ありがとうレミィ…私の対決に同行させちゃって…」 レミリア「ふふ、当然よ?だって最高の親友だもの!」 パチュリー「レミィ…」 サリエル「あーはいはいそこまでー美しい友情は置いといて…人里が大変なことになっているわ?」 レミリア「い、いつの間に!?…その騒動の張本人ってまさか…」 サリエル「パルスィ」 レミパチェ(やっぱりか!) パルスィ「お菓子を下さいよー!?このままでは満たされずに燃え尽きてしまうぅぅ!!」 里人「こ、こいつ尋常じゃねえ…」 パルスィ「駄目ですよー出し惜しみをしちゃあ…強引ですが頂きましょうか…」 そ こ ま で よ ! レミリア「紅と共に舞い降りし幽玄なる吸血鬼…レミリア・スカーレット!」 パチュリー「えっと…今日は調子がいい魔女、パチュリー・ノーレッジ!」 里人達(うわあ…またへんなのがきたよ…) パルスィ「そうですか…貴方達が満たしてくれるのですか…ああ!!」 レミリア「(さっきよりやばくなってる!?)終わらせるわ!スピア・ザ・グンニグル!」 パチュリー「本調子でいかせてもらうわ…ロイヤルフレア!」 チュドーン! 里人「やったか!」 サリエル(ああ、やってないわねこれは…) パルスィ「ああ…痛い、熱い、苦しい…んふふふ、そうですよ!これですよ、これが欲しかったんですよ!!この感覚があ!!」 レミリア「き、利いてない…そんな…!」 パチュリー「レミィ…違うわ、肉体的にはかなりの深手を負っているわ…つまり先に肉体をダウンさせれば…」 レミリア「そうか…悪く思わないでよね、パルスィ!パチェ、合わせるわよ!」 パチュリー「ええ、言われなくとも!」 レミパチェ「いっけええええ!!」 パルスィ「な、何この感覚は!?き、消えていく、絶頂の炎がああ!!」 ドゴーン! レミリア「やったわね…」 パチュリー「ええ…」 里人「やったあ!あの魔女さんと吸血鬼さんが退治してくれたぞー!」 人里の住人達からお礼としてたくさんのお菓子を貰うのであった… パチュリー「これだけあれば私達の勝ちね…今回も貴方に助けられたわ…無理させている気がしてなんか…」 レミリア「私は気にしてないわ?だって自分から進んでやっているからね?」 パチュリー「ふふ、やっぱりレミィはレミィね…」 パルスィ「うう…何があったか思い出せない…その上イチャイチャしているのを見せつけられた…ああ、妬ましい…」 サリエル「ほら、受け取りなさい。薬の被験体料とハロウィンで貴方が貰ったお菓子よ?」 パルスィ「薬の…?今まで私は何を!?」 サリエル「…このお菓子の量を見ればわかるでしょ?一応大成功よ?」 パルスィ「ん…まあ、いいかしら…引っかかる所はあるけど…今日は心地よく寝れそうね…」 サリエル(嘘は言ってないよ、ハロウィン的な意味で…) 上機嫌で帰って行ったパルスィが後日人里の住人から変態呼ばわりされてこれまでになく不機嫌になったのは別の話 コスプレ サリエル パチュリー パルスィ レミリア 体調変化 旧作
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主の健在不在に関わらず、紅魔の図書館は在り続けている。 黴と埃の匂い。薄暗い闇。耳鳴りがするほどの静寂。 何一つ変わらない――わけではない。 「咲夜、見て」 アリスは本棚から一冊抜き出し、メイド長に開いて見せた。 魔法の知識がなくとも、子供でもわかる変化である。咲夜は眉根に皺を寄せた。 黄ばんだ頁のあちこちに、小さな穴が空いていた。読むのに差し支えがあるほどではないが、見苦しい。 そしておそらく、放置していれば見苦しいで済まないものとなるだろう。 「パチュリーはこの場にいるだけで、本の保存魔法を意識もせずに使い続けていたみたいね。大したものだけれど、保存魔法が 切れたとたんこれよ。このまま進めばどうなるかわかるでしょう?」 「このまま朽ち果てた方がいいんじゃないかしら」 「魔法使いじゃなくてマジシャンのあんたはそれでいいでしょうけど、私にとってここがなくなるのは結構な痛手なの。そこで 維持し続けるために、私の魔法をここに持ち込むことを許可してほしいの」 「私に言っても仕方ないわ。お嬢様に言っていただかないと」 瀟洒な微笑みを浮かべる咲夜と対照的に、アリスは目を細めた。レミリアは苦手なのである。 だがその程度のことを理由に退いてしまっては、損を見るのはアリスの方だ。小さく鼻を鳴らして見せる。 「いいでしょう。連れてきなさいよ」 「冗談よ。お嬢様には私から言っておくわ。ま、心配しなくてもいいって言うでしょう」 「じゃあ、事後報告ということでいいわね?」 アリスが手を叩くと、本棚の隙間から無数の小さな人形たちが現れ、主人の前に集合する。 「私がこの子たちを通じて、保存魔法を恒久的にかけ続けるわ」 「へぇ、勝手に動くのね。便利なものじゃない。メイド殺しとはよく言ったものね」 しゃがんで人形の一体を指で小突く咲夜に、アリスは首を振る。 「そうでもないわ。こう見えても私が今でも操っているの」 「あらそうなの?」 「自宅にいても操れるけどね。ま、小悪魔やお嬢様がこの子たち見かけても、壊さないよう言っておいて」 「わかったわ」 幸いにも人間と違い、パチュリーは飲食を多少控えたところで死ぬわけではない。 しかし百年生きていようが少女であることに変わりはない。常に清潔でいたいと思うのは仕方ない話だ。 小悪魔は車椅子を押し、脱衣室に入った。 パチュリーは自分から外套のリボンを解き、背中を上げて腕を抜く……が、そこで動作が止まった。 腰の傷がまだ完治しておらず、下半身が侭ならないのである。小悪魔は「失礼します」と断りを入れてから、パチュリーの背 中に手を入れ、外套を脱がした。 そのまま下の服にも手をかける。パチュリーは抵抗も文句も何一つ見せないが、顔だけは伏せていた。 「パチュリー様、腕を上げてくださいますか?」 「……」 緩慢にパチュリーは両腕を上げた。腕を袖から抜き、下着姿にさせる。 色白を通り越した青白い柔肌が露になり、小悪魔は胸が締め付けられるような思いを覚えた。 常に外套で覆われ隠されていた主人の肢体だ。きめ細かな肌に痩せた手足。わずかに浮いた肋骨から骨盤にかけて描かれた曲 線は、芸術家たちが追い求めて止まない美の化身そのもののようだった。ため息が零れる。 ふと顔に視線を戻すと、パチュリーは耳まで真っ赤にして肩を震わせていた。その耳に齧りつきたくなる衝動を抑え、ふと、 良いことを思いつく。 「ブラはご自分で外せますよね?」 パチュリーは、はっと顔を上げた。小悪魔は、あくまでも優しい微笑みを崩さない。 だが小悪魔が先に言ってしまった以上、脱がしてくれなどとは口が裂けても言えないはずだ。ならば自分で脱ぐしかないのだ が、言いようのない屈辱感を覚えずにはいられないだろう。 パチュリーは腕を震わせ、背中に両手を回す。つたない指の動きで何度も失敗しながら、たっぷり一分ほども時間をかけ、な んとかホックを外した。両腕で抱えるように乳房を隠し、小悪魔にブラを渡す。 まだ暖かいそれを脱衣籠に入れ、小悪魔は一度頭を下げてからショーツに手を伸ばし、恭しくゆっくりと腰から降ろす。太股 を這うように指を滑らせ、膝に少し乱れた息が零れた。踝を撫で、爪先から引き抜き、名残惜しく脱衣籠に落とす。 生まれたままの姿を晒し、車椅子の上で震えながら局部を隠そうとする主人の姿に、小悪魔は理性が吹っ飛びそうになった。 跡形もなく汚してしまいたいという欲望が胸から四肢へと伝わり、主人の肩を掴む。 火に触れたかのように、パチュリーは怯えた顔を小悪魔に向ける。歯の根も合わせられず、眼球が零れんばかりに瞼を見開き、 全身を縮込ませるその姿に、罪悪感を覚えた瞬間、理性を取り戻した。 「失礼します」 肩に掴んだ右手をそのまま背中に回し、左手で膝の下を持ち、小悪魔はパチュリーを抱え上げた。そのまま浴室の中に入り、 パチュリーの身体を湯で流してやる。 全身を流し終え、再び身体を抱え上げて湯船の中にそっと入れてやった。 元から風呂好きなパチュリーだ。小悪魔に裸身を見られることにもなんとか慣れてきたのか、震えは収まり少しずつ表情に余 裕が戻り始める。 ああ、やはりこれだ。これが一番良い。自分はなんて馬鹿なことをしようとしていたのだろう。小悪魔は自分を叱責する。 一時の肉欲に駆られ、主人の信頼を破壊してしまってはもう後戻りなどできないのだ。主人は部下を信頼し、部下は主人を愛 し、暖かな時間を築く。これが小悪魔の理想のはずだ。自ら理想を台無しにしてしまうほど、小悪魔は愚かではない。 何より、一気に打ち崩してしまえば楽しみはそれっきりで終わってしまうではないか。 その思いが、主人の髪を、身体を洗う時の誘惑から小悪魔を一線で留まらせた。第一、自分から攻めるより、パチュリーに懇 願させた方が面白いし、昂ぶるのだ。時が来るまで、そう短くは無い。建設的に考え、我慢するのだ。 風呂から上がった主人の身体を、丁寧に小悪魔は拭いてやる。怪我に喘息、貧血に風邪までこじらせてしまっては、いずれ来 たる夜の営みにも影響が出てしまうだろう。 そして、用意していたバスローブを籠から取ろうとして、小悪魔は顔をしかめた。 「パチュリー様……申し訳ございません」 「どうしたの?」 機嫌が幾分良くなったパチュリーに、小悪魔は籠の中身を見せた。一転して主人の表情は以前にも増して暗くなる。 「……誰がやったの?」 「おそらく、妖精メイドたちでしょうね」 バスローブは切り裂かれ、妖精メイドたちの残飯を引っ掛けられ、汚されていた。 見れば、パチュリーの脱いだ下着や服なども一部なくなっており、残ったものはバスローブと同じ目に遭っていた。 舌打ちをぐっとこらえる。アレは誰の下着だと思っているのだ。時々小悪魔と主人のものとを交換して慰めにしていた、思い 出の品だというのに。八つ裂きにしてパン焼竈で七日七晩焼き続けてやっても収まらない。 いや待て。落ち着け。これはむしろ好機だ。確かにパチュリーの下着は惜しいが、今やパチュリー自身が小悪魔の手中にある のである。奴らには好きなようにさせておけばいい。 ある柱の男はいいことを言った。受けた『傷』も我が肉体。今までの『ダメージ』も我が能力。全てを利用して勝利を掴む、 と。逆境こそ人間も妖怪も小悪魔も強くしてくれるのだ。 「パチュリー様、ご心配なさらないでください。今すぐ替えを持ってきますので……」 「あ……待って」 もちろん、聞こえていたが小悪魔は夢中に駆け出したフリをして、無視をした。 そして悠々とパチュリーの寝室から着替えを取ってきて、脱衣室に戻る。 案の定、パチュリーは車椅子から引き摺り降ろされ、バスタオルを剥ぎ取られ、全身ずぶ濡れのうえに生ゴミまでかけられた、 哀れな姿となっていた。 まぁ、こんなことになるだろうとは思っていた。今のパチュリーは人間の子供より弱い。妖精メイド程度でも束になってかか れば、この程度の悪戯は可能だ。ただ、ついさっきまでは小悪魔がいたからできなかっただけのことである。 「ひどい! 大丈夫ですかパチュリー様!」 着替えを放り出し、小悪魔はパチュリーに駆け寄った。肩に触れたとたん、のけぞるほどに怯えたパチュリーであったが、小 悪魔の顔を見た瞬間表情が弛緩し、ばっと縋りつく。 そして、恥も外聞もなく子供のように泣き出した。 小悪魔はパチュリーの背中に腕を回し、頭を撫でてやった。よしよし。今まで泣かなかったのね。がんばった。エライねぇー。 「め、メイド……たちが……」 「わかっています! 着替え終わったら、すぐ咲夜さんに言いつけてもらいましょう!」 「だ、だめ……っ。告げ口……したら……図書館の本に……」 「そんな……でも、それじゃあますます奴ら、付け上がるばかりですよ!」 「こ、小悪魔が! 小悪魔が私の言うことも聞かずに、勝手に出てくから、こうなったんじゃない!!」 ――ええ、そのとおりです。本当に、メイドたちには感謝して止みませんとも。 「わかりました。これからはこの小悪魔、パチュリー様から片時も離れずに仕えることを誓います」 主人の手を取り、小悪魔は跪く。パチュリーはそんな小悪魔を見下ろし、嗚咽を漏らし、鼻をすすり上げ、再び抱きついて泣 き叫んだ。 ――これで事実上、パチュリーと小悪魔の力関係は完全に逆転した。 パチュリーは自らの身を自分で守れない。小悪魔がいなければ何もできない。小悪魔こそが、パチュリーの全てを決める権限 を手に入れたのだ。 今、幻想郷でもっとも幸福な者は、もしかしたら小悪魔なのかもしれない。 パチュリーの墜落事件から一ヶ月が経とうとしていた。 気と寿命の長い妖怪でも一つの区切りがついてしまったと考えられる期間である。犯人は見つからず、パチュリーの知能は回 復する素振りも見せていない。 幻想郷中を駆け回り、怪しそうな奴を見つけてはぶっ飛ばしてから話を聞くという実に荒くたいやり方で犯人を捜していた魔 理沙も、さすがに疲れを見せてきたようだ。 「で、アリスは私より先に犯人を見つけたってのか?」 「見つけたというより、証拠を揃えたってところかしら」 「んあ? どういうこったそりゃ」 わざわざ椅子の背もたれを前面にして、湯飲みでも持つように紅茶を啜る魔理沙は首を傾げる。 別に博麗神社や紅魔館でやろうとも、アリスは見苦しいと思うだけで気にしない。しかしここはアリスの家だ。上海にハリセ ンを持たせ、容赦なく魔理沙の頭を引っぱたいた。 「最初から容疑者は決まっていたわ」 「だから、永遠亭の薬師だろ?」 「小悪魔と咲夜よ」 「なんだって?」 魔理沙は別に頭は悪くない、というより魔法使いなのだから頭は良いはずなのだが、こと他人を疑うことにおいては力押しで しか対処できないらしい。 不器用な彼女らしい優しさの現われといったところであろう。なので、知能派を自称するアリスとしてはこっそり周到に周り を掘り固めることとしたのである。 魔理沙が好んで読むミステリ小説のように、犯人を探し当てるために推理を用いるのは非現実的なやり方だ。幻想郷的にはそ れでいいし、ゲームとして成立するならアリスも乗る。だがパチュリーの件に関しては、ただの下劣な犯罪だ。解決方法に手段 は選ばない。 現実的なやり方は、まず「コイツが犯人に違いない」と決めつける。そして証拠を集め、折りを見て犯人をとっ捕まえ、ボロ を出させる。もっと乱暴な方法としては魔理沙のようにぶっ飛ばしてから拷問するというやり方だが、これは万が一間違えた時 のリスクが大きい。 「で、なんで小悪魔と咲夜なんだ?」 「両方パチュリーの飲食物に触れる機会が多いわ」 「恐ろしく短絡的な思考だな」 「だから嫌いなのよ、こういう攻め方」 「ある意味アリスらしいがな」 蓬莱ではたいておいた。 「そういうわけで小悪魔と咲夜、どっちに絞るかだったんだけど……疑いたくないというより、咲夜に隙がないから先に小悪魔 から調べることにしたわ」 「隙がない奴に猶予なんかあげたら、ますます証拠も消されちまうぜ」 「だからと言って咲夜の隙をうかがっていたら小悪魔が犯人だった場合、あの子も証拠消し出すでしょう?」 「私なら二人同時に締め上げるがな」 「ま、結局小悪魔が犯人っぽいわ」 「その根拠は?」 用意していた薬草を、アリスはテーブルの上に投げ出す。 魔理沙はそれらを眺め、匂いを嗅いだりして首を傾げた。 「煮ても焼いても揚げても茹でても、あんまり美味しくなさそうだな」 「美味しくないわよ。色々やったらパチュリーに飲ませたものと同じ薬になるけど」 「へぇ、よく調達したもんだな。お前を犯人だぜ」 「日本語を喋りなさい。ここは幻想郷よ。それに、調達ってほどじゃないわ。紅魔館で材料は揃うもの」 「物騒なもん生やしてやがるな。さすが悪魔の館だぜ」 「毒も薬も同じよ。図書館のグリモワールからも、調合方法の記述を確認したわ」 「でもまだそれじゃ、咲夜にも可能性はあるぜ」 「咲夜がやったなら、グリモワールを処分しているでしょう。薬草は下手に処分した方が怪しいからわからないけれど」 「ナイフとメイドと頭は切れ味が良くてナンボだもんな」 魔理沙は椅子を蹴飛ばすように勢いよく立ち上がり、拳を手の平に叩きつけた。 帽子と箒を取ろうとする魔理沙の背中に、アリスは声をかける。 「話はまだ終わってないわよ。どこ行くの?」 「小悪魔ぶっ飛ばしに行くに決まってるだろ」 「それはあんたの仕事じゃないわ。いや、まああんたがやった方が逆に丸く収まるかもしれないけど……どっちみち、私怨の意 趣返しなんて魔理沙には向いてないわ」 あまり認めたくはないが、そういう陰険な仕事はアリス向きである。自らの名誉のために言っておくが、ただ単に魔理沙が向 いていなさすぎるだけで、アリスは人並みだ。決してアリスは陰険でもなんでもない。 魔理沙はむくれっ面を見せた。パチュリーに怪我をさせてしまったことに、少なからず責任感を覚えているのだろう。絶対に 口には出さないだろうが。 「私が紅魔館行って、探偵まがいの謎解きしてくるわ……。被害者も加害者も舞台も全部紅魔館よ。後始末も、紅魔館に任せま しょう。探偵っていうのは、そういうものじゃない?」 「私はアルセーヌ・ルパンが大好きなんだ」 「じゃあこれからはもっと紳士的にお願いするわ」 アリスも立ち上がり、出かける仕度を始めた。 念のために戦闘の用意もしておいた方がいいかもしれない。 最近、パチュリーは本に見向きもしなくなった。 おそらく、基本的な文字すら読めるかどうかわからず、もし本当に読めないことを知ってしまったら、立ち直れなくなること を本能的に悟っているのだろう。 もちろん、小悪魔は指摘しない。だが、近いうちにまた妖精メイドを上手く使って、その事実を指摘してやろう。きっとその 時のパチュリーの表情は、何ものよりも美しいに違いない。 毎日毎日が幸せで満ち足りてならない。明日が来るのが楽しみでならない。小悪魔は果報者である。 だが、そんな幸せを脅かすものへの警戒心を忘れたわけではない。 「ふふ……。アリスさん、気付いちゃったかな」 パチュリーに使った薬の調合が書かれたグリモワール――それに挟んでおいた小悪魔の髪の毛が、何者かによって読まれたこ とを教えてくれた。本来挟まっているはずの箇所にないのである。 小悪魔はグリモワールを元の場所に戻すと、パチュリーが休む寝室に駆け込んだ。 「パチュリー様、ごめんなさい!」 「……どうしたの、小悪魔?」 ベッドに座る主人の膝元に、小悪魔は頭を埋めた。どこか呆けたような口調で、パチュリーは小悪魔を見下ろし、頭を撫でて くれる。 「私……私が、私がパチュリー様をこんな風にしたんです!」 「……どういうことかしら?」 特に動揺した様子も見せず、パチュリーは小首を傾げた。 ああ、と小悪魔はパチュリーのスカートに顔を押しつけたまま、口元を吊り上げた。全く、信頼関係とはなんと素晴らしいも のであろう。命より大切なものを奪った者ですら、許してしまえるほどの力を持っているのだから。 「毎日のお茶に……少しずつ、少しずつ、わからない程度に、薬を入れていたんです……」 「そう……あなただったのね。でも、だから、どうしたの?」 「ですから――!」 「ちゃんと、理由があるんでしょう? でなければ、あなたがそんなことするわけないじゃない」 小悪魔の髪を撫で、頬を伝う涙をパチュリーは指で拭き取る。 震えながら、小悪魔は頷いた。 「それが……」 「犯人がわかったって?」 「ええ。わかっていると思うけど、残念ながら内部犯よ」 本来、アリスはレミリアなどと面と向かって話をしたくない。だが、今回に限り怯えたり嫌がっている場合ではないのだ。そ れほど親しくはなく、志も全く違ったが、友人をあのようにされて黙っているほどアリスは薄情でもなければ、臆病でもない。 咲夜に犯人を突き止め、紅魔館の主要な者を集めて話をしたいと言うと、彼女はすぐにレミリアにパチュリー、そしてその付 き添いである小悪魔も含めて連れてきてくれた。 こういう時でもフランドールは外されるのか、などと的外れな思考が一瞬浮かんだ。 「まあわかってたわ」 「魔理沙と違って話が早くて助かるわ」 つまらなさそうに、レミリアは呟く。当然と言えば当然なのだろうが、相当機嫌が悪いようだ。 かと言って、今さら帰るわけには行かない。 アリスは魔理沙に話したように、容疑者の説明をし、証拠を見せた。眠ってしまったかのように、目をつむって聞いていたレ ミリアはアリスの話が終わると同時、血のように暗く紅い目を開いた。 背筋に冷や汗が伝った。理由も何もいらない。今すぐこの場を逃げ出さなければいけない。アリスはそう悟ったが、既に遅か った。いや、どれだけ早く気付いても意味がなかった。ついさっきまでレミリアの傍に控えていたはずの咲夜が、アリスの背後 に立って肩に手を置いていたのだから。 「ドミネ・クオ・ヴァディス?」 「むしろ今日の夜会はどこへ行こうとしてるのかしら?」 乱れようとする呼吸を抑え、軽口を叩いてみせた。レミリアは「そうねぇ」と口元に指をやる。 「で……誰が犯人だったかしら?」 「小悪魔よ」 「ああそうね。そうだったわ。でもそれはあんたに教えてもらうまでもなく、わかってたの」 「どういうことかご説明いただける?」 「小悪魔自身が言ったの。こういうのなんて言うんだったかしら。懺悔?」 「吸血鬼から出てくる言葉とは思えないわね」 どういうことだ。小悪魔が自ら告白したのなら、なぜこんな事態になっている。レミリアは全身から立ち昇る敵意と殺気をま るで隠そうともしないし、咲夜の態度は正にナイフのように鋭く、冷たい金属そのものだ。 小悪魔に視線をやる。まるで私は被害者ですと言わんばかりに目を伏せ、肩を震わせ、縮こまった卑屈な姿に怒りを覚えた。 間違いない。こいつが犯人で間違いないはずだ。 そして、最後に被害者であるパチュリーの表情を見て――アリスは絶望と、納得を覚えた。 「小悪魔、これも一つの罰よ。あんた自身が告発なさい」 「は、はい……」 両手で顔を覆う。なんて茶番だろう。 もうどうでもいい。もう何も見たくない。聞きたくない。喋るな小悪魔。一体お前が何を企んだのか、もうわかっている。知 能派を自称する身分としては、遅すぎたが。 「わ、わたしに薬を渡して……飲ませろと命令したのは、アリス・マーガトロイド……ですッ」 「――と、まあそういうことよね? 確かに小悪魔は犯人だったわ。でも『犯人は俺だ!』って、十戒で禁じられているのよ。 覚えておきなさい」 「……ふふっ」 レミリアの口調から、彼女たちが本気で騙されているのがわかった。こんな小悪魔如きに手玉に取られるなんて、どこぞの氷 精よりバカだ。紅魔館はみんな大バカだ。 そしてアリスはさらに輪をかけてバカだ。 「ははっ……もう……傑作だわ」 「私もそう思うわ、アリス」 顔面に、火花が炸裂した。 レミリアにぶん殴られたと気付いたのは、さらに殴られ、殴られ、殴られている最中のことだった。 「お嬢様、それ以上は」 「ああ……そうだったわね。殺しちゃうところだったわ」 血だらけになった拳を舐め取り、レミリアは椅子に座り直した――ようだ。眼球が潰されて、もう確認できない。かろうじて 耳鳴りの奥に聞こえる物音で、状況を把握できる程度である。 「パチェ、あなたがコレをどうするか決めていいわ。ただ、私の目に触れるような形にはしないで」 「じゃあ、私と同じ目に」 「ん、いいアイデアなんじゃない? 小悪魔、じゃあコレの処分は任せたわ。咲夜、行きましょ」 「はい」 足音が、遠ざかっていく。 しばらくして、逆に近付いてくる足音が聞こえた。 耳元に、ふっと息を吹きかけられる。胃の中身どころか内臓から吐き出してはいけないほどの血を吐き出したアリスだが、吐 き気を催した。 「全くお嬢様ったら……アリスさんも美人さんなのに、ひどいですよね?」 「……ありがと」 「あははっ、大丈夫ですよ。パチュリー様には及びませんが、あなたもきちんとお世話してあげますから……ご安心して、可愛 くなってくださいね?」 アリスに注射を打った後、小悪魔はパチュリーの下に戻った。 血管に直接大量の薬を入れてあげた。間違いなく一発で廃人になってしまうだろう。さもありなん。人形遣いが人形である。 さて、これで濡れ衣もアリスに着せたことで小悪魔の安全は磐石のものとなったと言える。万が一アリスが保険として魔理沙 あたりに事実を教えていたとしても、レミリアたちは最早耳に入れないだろう。小悪魔を守るわけではなかろうが、魔理沙を追 い払うことくらいはやってくれるはずだ。 ただでさえレミリアは百年来の友人を事実上失って、傷ついていた。さらにその腹心が犯人であるなど、事実であったとして も認めたくない。適当にそれっぽい奴が犯人なら、そちらの方がよほど安心できるのである。 それにしてもあんな血生臭いことが行われた部屋にいて、パチュリーも少し汚れてしまったかもしれない。またお風呂に入れ てあげよう。二人で一緒に背中を流し合い、お風呂から上がった後は…… 「パチュリー様、お待たせしました」 「あら随分と上機嫌じゃない。何かいいことでもあったのかしら」 ベッドに腰かけたパチュリーは、なぜかベルトで封印されたグリモワールを小脇に抱え、小悪魔の帰りを待っていた。 小悪魔は小首を傾げる。見向きもしなくなった本をなぜ持っているのだろう。もしかして、まだ小悪魔より本なんかを大切だ と思っているのか? エラくない。全然エラくない。 「パチュリー様、お体に障りますよ」 「悪いけど喋らないでくれる?」 「え?」 「もう喋った。許さないわ」 小悪魔の舌が、焼けるような痛みに襲われた。 口元を手で押さえる。錯覚ではなかった。本当に、舌が燃えていた。慌てて手で払い消火するが、その手にも火は燃え移る。 「や、やだ、助けてください!」 「嫌よ。そのまま死になさい」 「そんな! なんで! どうして!」 手から腕に火はさらに広がる。熱くて、熱くて、思考が空回りする。どうして? パチュリーはもう魔法なんて使えないはず だ。何が起こっている? 私はどこで失敗した? 「許してくださいパチュリー様!」 「お断りよ」 「違う! パチュリー様は私にこんなひどいことしない!」 「そりゃどうだかわかりゃしないわ」 「パチュリー様は私の言うことをなんでも聞くはずなのに! どんな恥ずかしいこともやってのけたはずなのに!」 「変態」 「私はこんなにパチュリー様を愛してるのに! どうして、どうして言うことを聞いてくださらないんですか!」 おかしいじゃないか。何十年も、ずっと一時も離れずに仕えてきたのに。 なぜ見てくれない。振り向いてくれない。優しい言葉をかけてくれない。 本なんかに、無機物なんかにあれほど惜しみない愛情を分け与えるというのに。 「わたしはそんなにダメな子なんですか!?」 「ええそうよ」 「ダメな部分を……教えてくださいっ。絶対に、直して見せます! パチュリー様に褒められるためなら、なんだってします!」 「早いとこ死んでくれたらすっきりするんだけど」 「いやだ! やだ――やぁ……」 炎が。 パチュリーの、主人の姿を覆い隠して―― あまりにもアリスの帰りが遅いので、魔理沙は紅魔館へ出かけることにした。 だが、いくら紅いからと言って赤々と夜空に火柱を立ち昇らせていたらいくら魔理沙と言えども仰天する。 「な、なんで火事が! パチュリーは――ああっくそっ!」 本来ならパチュリーが水魔法でなんとかするのだろうが、肝心の彼女が使い物にならないのだ。そしてさしもの完全な従者で も火事を食い止めることはできても、消火まではできないということである。 魔理沙は八卦炉を取り出す、ありったけの魔力を充填した。箒の柄で照準を取り、発射する。 「消火するには、さらなる火力だ! 行けェッ!」 夜空を切り裂いたマスタースパークは火柱の元を直撃。爆風で燃やす物全てを吹き飛ばし、破壊による鎮火を成功させる。 後に残るは小火だけだ。妖精メイドたちにバケツリレーでもさせれば収まりはつくだろう。 事情を聞きに行くため、魔理沙は紅魔館の敷地に降りた。レミリアか咲夜の姿を探したのだが、それより先に意外な人物を発 見したので、そちらに駆け寄る。 「パチュリー、無事だったか。なんの祭りだこれは?」 「あんたまで小悪魔みたいに間違えないでよ。私がパチュリーに見える?」 こんな紫もやし、パチュリー以外いないはずだ。だが、パチュリーにしてはどうも微妙に態度が違う。むしろこれは…… 「アリス?」 「当たり。前の身体が使い物にならなくなったから、こっちを借りることにしたわ」 「ちょっ、待て、どういうことだ?」 「私は人形遣いよ?」 理解した。確かに、人形遣いの本体が実は人形というのは、よくある話だ。だがまさか本当に実行しているとは思わなかった。 パチュリーの姿をしたアリスは、紅魔館に一瞥くれると、そのまま門に向けて歩き出す。 「おい、どこ行くんだよ」 「しばらく、身を隠すわ。この身体はさすがに紅魔館の連中に受けが悪いもの。……できたら、図書館と一緒に送ってあげたか ったんだけど」 「待て、お前勝手に一人で納得すんな。ちゃんとわかるように説明しろ」 「あまり口に出したくないのよ……妖怪は人間より、精神的なものを重視するって、知ってるでしょ?」 「それが?」 「生き甲斐をなくしたら、魂も死んだってことよ。あの小悪魔は、自分でも気づいてなかったようだけど、抜け殻の身体にチャ ームをかけて、自分で好きなように操っていただけだったようね」 苦いものが、魔理沙の口中に広がった。 人形遣いが嫌になる、とアリスは漏らした。 「魔理沙、お願いがあるんだけど、いいかしら」 「高くつくぜ」 「あんたが鎮火してくれたおかげで、図書館、半壊で済んでそうだわ。でも私としては、できたらパチュリーと一緒に送ってあ げたい……。あんたが良ければ、今からパチュリーの身体を空けるから、しっかりと燃やしてくれる?」 答えに詰まった。 魔理沙にとって、紅魔の図書館は重要な知識の宝庫だった。パチュリーや咲夜、時にはレミリアやフランとじゃれ合うのも楽 しい場所だった。 その主は逝ってしまった。おそらく、どんなに復興を遂げたとしても、傷跡は消えない。二度と魔理沙が楽しんだ時間は帰っ てこないだろう。 八卦炉を握り締める。 「……いいぜ。一撃でやってやる」 「ありがと」 その微笑みを残し、パチュリーの膝が折れた。 地面に投げ出されようとしたパチュリーの身体を、魔理沙は反射的に抱きかかえた。 まだ暖かい。しかし、既に呼吸は止まっていた。鼓動は伝わらない。魔理沙の体温が、徐々に移って、奪われて行く。 友の亡骸を抱え込んだまま、少しの間だけ、魔理沙は、泣いた。 アリスは本体を失ってこの先どうするんだろうか? 身を隠す先があるということは、実はアリスの本体は至るところに… -- 名無しさん (2008-08-14 16 44 41) 「生き甲斐をなくしたら、魂も死んだってことよ。あの小悪魔は、自分でも気づいてなかったようだけど、抜け殻の身体にチャ ームをかけて、自分で好きなように操っていただけだったようね」 パチェは魔法が使えなくなり生き甲斐をなくした時点でもう死んでいた。 しかし小悪魔はその亡骸を自分の思うとうりに動かしていた。だから生きているように周りからは思えた。 -- 名無しさん (2008-08-23 22 14 40) そして動かしている小悪魔自信もそれに気づいていなかった。 -- 名無しさん (2008-08-23 22 17 35) ↑訂正 自信→自身 -- 名無しさん (2008-08-23 22 18 10) 小悪魔ってどこでも悪者扱いされてるなw -- 名無しさん (2008-10-05 14 14 36) レミリアはどこにいってもアホだよな -- 名無しさん (2008-10-18 04 00 36) アリスって型月の橙子さんみたいに自分のスペア作ってそうなイメージある -- 名無しさん (2008-10-18 12 56 51) 旧作と今の奴とではあまり時間が離れていないはずなのに 結構成長してただろ。 つまりは……そういう事なんじゃね? -- 名無しさん (2008-10-29 15 58 53) 冷静で理知的なアリスって、二次創作ではちょっと新鮮だった。 -- 名無しさん (2008-11-01 14 27 14) 小悪魔ざまぁwww -- 名無しさん (2008-11-24 15 41 56) アリス「魔理沙、ネットの海は広大だわ」 -- 名無しさん (2008-11-27 04 59 57) アリス自体がもともとアホ毛の・・・ -- 名無しさん (2008-11-28 00 34 57) 空の境界のオレンジ先生を思い出した。 -- 名無しさん (2009-02-15 22 49 00) こういう時でもフランドールは外されるのか フランの扱いの悪さに全俺が泣いた。 そしてレミリアはいじめネタスレではやたらと無能扱いされる事が多い事にも今更気づいた。 -- 名無しさん (2009-03-07 16 47 24) そういやアリスは妖怪だったな。 つい忘れがちになるのは都会派魔法使いだからだろうか?? ああ、こんなことを語る俺もだいぶ終わってるなあ・・・ 続きが気になるいい作品?でした -- JN (2009-03-07 17 43 21) アリスかっこいいな、惚れなおした -- 名無しさん (2009-05-28 18 35 54) いや中国いじめだろ、ある意味。 -- 名無しさん (2009-07-08 00 16 51) 普通に呼んでると言い回しとか比喩とか多くて理解しにくいけどじっくり何度も読み返せば理解出来る。ともかく、完成度の高さに脱帽 -- 名無しさん (2009-07-30 23 04 18) マリアリのやりとりが実に素晴らしい。 -- 名無しさん (2009-09-14 15 28 33) そのころ中国は実家で太極拳をしていましたとさ めでたしめでたし -- 名無しさん (2009-10-17 22 49 04) 次回作は色々真っ赤で観念的な会話が飛び交う話になるんだな -- 名無しさん (2009-10-24 04 17 04) マリアリ!マリアリ! -- 名無しさん (2010-04-01 12 33 21) アリスのカタキだ。俺、アホなお嬢様に戦争を申し込む。 -- 天内 (2010-04-01 17 06 03) そうか、既に死んでたのか 思いもかけぬオチラッシュですげえ楽しかった マリアリの会話も痺れた -- 名無しさん (2010-05-14 20 12 01) アリス可愛いよアリス -- 名無しさん (2010-08-01 17 43 24) アリス…惚れたぜッ…! -- 名無しさん (2010-08-02 13 08 18) 「あいつが人形遣いか」 「どんな感じのやつです?」 「人形みたいなやつだ」 -- 名無しさん (2010-11-02 19 09 15) アリスキルバーン説か 上海や蓬莱が真のアリスだったりするんかね そういやメディスンの本体はスーさん説とかもあったな -- 名無しさん (2011-01-01 04 04 23) 冷静で理知的なアリスって、二次創作ではちょっと新鮮だった。 酷い言い草だwww -- 名無しさん (2011-03-17 16 31 16) アリスは爆発がデフォだしなwww -- 名無しさん (2011-03-20 02 04 05) ↑アリス博士!お許し下さい!! -- 充電男 (2012-11-14 15 24 52) 小悪魔…愛してたぜ…でも俺は賢い小悪魔が好きだった… -- キング クズ (2016-06-18 07 05 59) 『七曜の魔法少女を殺害し、あまつさえ自分の都合のいい人形として扱った愚か者は誰なんでしょうか?』 足を引っ張ったウィーケストリンクを書きなさい。 -- 名無しさん (2018-08-31 16 21 32) 名前 コメント
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